夏祭り金魚すくいの声はねて

浴衣着の孫を花火が誘ってる

雷雨きて野良と並んで雨宿り

早苗田に亡母が笑う夏帽子

ひな段に里の匂ひの草だんご

卒園日親子の声は天届き

運動会孫を追かけ目が光る

秋祭り母の味に似せてみる

早苗田に吹きくる風や麦帽子

何よりも爺ちゃん自慢日焼顔

土筆摘み心は少女土手を行く

藪椿ほんのり頬を染め始め

鬼は外爺ちゃん笑顔こぼれ落ち

お正月こたつ小さくみかん山

木枯がさらって行った亥の子唄

落葉掃き爺ちゃん作る竹ぼうき

秋野行く兄弟を追う稲光

刈田立つ爺ちゃんの首白タオル

七夕や笹に初恋揺れている

夏祭り婆ちゃん孫と輪をつくり

蛍狩心が遊ぶ幼き日

梅雨晴れてエプロン姿たすきがけ

 栄 作品集